水揚げされ、競り場に並べられる「ひみ寒ぶり」=9日、氷見魚市場

水揚げされ、競り場に並べられる「ひみ寒ぶり」=9日、氷見魚市場

富山県 高岡・氷見・射水 特産

ひみ寒ぶり今季終了 漁は継続「食べて復興支援を」

北日本新聞(2024年1月31日)

 氷見魚市場(富山県)のブランド魚「ひみ寒ぶり」は1月30日、1401本が水揚げされ、累計4万7562本で今季の出荷を終えた。10季ぶりの4万本超えとなったが、宣言後の能登半島地震で地元の飲食店などは休業を余儀なくされ、思うようにPRもできなかった。2月1日で地震発生から1カ月。復興のさなかの終了となったが、関係者は「ブリ漁は今後も続く。被災地支援にもなるので、ぜひ旬の味を楽しんでほしい」とする。

 氷見漁協や漁業者、仲買人でつくる判定委員会が、最近の水揚げ状況などからシーズン終了を宣言した。

 「ひみ寒ぶり」は、氷見魚市場に水揚げされる氷見市と石川県の七尾市、能登町のブリのうち品質の良いものが対象となる。今季と同様に認定基準を6キロ以上としたシーズンの中では、2011年度のブランド制度開始以降、13年度の6万2086本に次ぐ多さだった。今季は能登町の水揚げが例年の2倍以上で氷見は6割だった。

 今季は昨年12月23日に寒ぶり宣言が出たが、直後の地震や断水の影響で、氷見市内の多くの宿泊施設や飲食店が休業した。

 少しずつ客が戻ってきているというひみ番屋街は、宣言終了を受け「今後は、氷見の『寒ブリ』として提供できることを発信したい」とする。市観光協会の松原勝久会長は「ブリはたくさん捕れ、宿も飲食店も動き出している。おいしいブリを召し上がってほしい」と期待した。

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