福井県越前市の認知度向上を目指して誕生した同市発Vチューバーのユニット「越前クロニクル」が、動画配信を開始した。メンバーの「若紫まい」が登場し、同市のPRを絡めたトークや歌を披露。多くの視聴者を集め、好調なスタートを切った。
「若紫まい」は1月30日夜にユーチューブで初のライブ配信を行った。緊張交じりながらも人なつっこいキャラクターを見せ、「歌うことが好きな引きこもりだった」と自己紹介。「出会った人の温かさに触れ、越前市のことを好きだなと思い始めた」と愛着を伝えた。
約50分の配信中、同時接続者は最高で157人となり、新人Vチューバーとしては高い人気を示した。「越前市や福井の良さをみんなと一緒に知っていきたい」と意欲を見せ、次々寄せられるコメントに反応して視聴者と交流を深めた。市内のコワーキングスペースではパブリックビューイングが開かれ、制作関係者らが初配信をもり立てた。
人気クリエイターの堀江晶太さんが手掛けたデビュー曲「かぜゆかり」のミュージックビデオ(MV)を初公開。県内の風景の写真を使った映像に「聖地巡礼楽しそう」とのコメントが寄せられていた。
Vチューバー開発は、北陸新幹線県内開業を見据えた情報発信で、若い世代へのアプローチを強化する取り組み。同ユニットと、紫式部のキャラクターのVチューバーがそれぞれ活動を始めた。ユニットのメンバーは3人で「国府やまと」は6日、「今立たくみ」は13日に初配信する予定。