長野市の善光寺で3日、恒例の節分会(え)があった。新型コロナウイルスの5類移行により、4年ぶりに人数制限をせずに開催。特別ゲストの俳優羽田美智子さんや一般公募の福男、福女ら約700人が本堂回廊から落花生を投げ、境内に集まった参拝者は福を得ようと手を伸ばした。
羽田さんは能登半島地震の被災地の早期復旧を願った上で「福を持ち帰って笑顔の多い一年にしてください」とあいさつ。福男や福女らが「福は内、鬼は外」のかけ声に合わせ、豆をまいた。
回廊を囲んだ参拝者は手を上げたり袋を広げたりしてアピール。「こっちにください」と声を上げる人もいた。家族らと訪れた同市徳間小学校1年の佐藤生琉(きりゅう)君(7)は捕虫網を持参して豆を狙った。網に豆は入らなかったものの地面に落ちた1袋を取り、「家でも豆まきしたい」と話していた。