昭和初期から平成までのひな人形を集めた「古き良きひな人形展」が、福井県越前町の越前古窯博物館旧水野家住宅で開かれている。華やかな衣装で着飾ったひな人形約500体をはじめ、年代によって異なる趣向が見られる調度品などを楽しめる。3月3日まで。
旧水野家住宅の一室には、お内裏様とおひなさまが仲良く並んだ豪華な7段飾りが所狭しと展示され、ブリキの小さな姿見や陶器の茶わんといった調度品が添えられている。
展示品は県内外から寄贈されたものばかり。明治・大正時代に京都を中心とする関西方面で流行したひな飾り「御殿飾り」も披露された。平安時代に天皇が住んでいた宮殿を模しており、来場者は豪華絢爛(けんらん)な造りをじっくりと眺めていた。
会期中は、ひなまつりにちなんだ特別呈茶(600円)を提供。隣接する県陶芸館では、手のひらサイズのひな人形にマジックなどで絵付けするワークショップを同時開催している。
午前9時~午後5時。観覧無料。毎週月曜と13日は休館。問い合わせは県陶芸館=電話0778(32)2174。