真剣な表情でせりふを確認する児童

真剣な表情でせりふを確認する児童

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子供歌舞伎頑張ります 砺波・出町の児童6人演目確認、3月から本格稽古

北日本新聞(2024年2月12日)

 砺波市出町地区で4月29、30の両日行われる県指定無形民俗文化財「出町子供歌舞伎曳山(ひきやま)祭」に出演する小学生が11日、演目の内容確認やせりふの練習を同市表町の西町公民館で行った。3月からの本格的な稽古に備えて気持ちを高めた。

 出町子供歌舞伎曳山祭は出町神明宮の春季祭礼で、230年以上の歴史がある。中町、西町、東の3町が1年ごとに運営を担う。少子化の影響で、今年の当番町である西町の子どもだけでは役者がそろわず、出町小学校区から助っ人として希望者4人を募集。計6人で演じることになった。

 今回は「安達ケ原三段目 袖萩祭文の段」を披露する。役者は山下真央さん(4年)と真奈さん(3年)の姉妹、源通彩矢さん(同)、庄田悠眞さん(2年)、坂井瑛美さん(同)、近藤あかりさん(1年)が務める。

 この日は演目が収められたDVDを鑑賞し、内容や流れを確認。その後、せりふが吹き込まれたCDを聞き、台本を読み上げた。演者の1人の坂井さんは「言葉の意味が難しく覚えるのが大変だが、本番まで一生懸命に練習したい」と張り切っていた。

 今後は市川団四郎さん(北海道)らの指導を受け、本格的に稽古に励む。西町曳山振興会の小竹正記会長は「だんだんとせりふに気持ちを込められるようになれば」と期待した。

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