長野市権堂町と長野駅前で20、21日、食べ歩きと飲み歩きの催し「ごんバル×駅前バル」が開かれる。飲食店経営者らでつくる実行委員会が主催し、新型コロナウイルスの影響もあり、同時開催は2019年以来。両エリアで65店が参加する。能登半島地震支援として、同半島付近で水揚げされたブリを使ったブリ大根を提供する「ぼ~ずバル」が2日間限定で出店する。
「ぼ~ずバル」を運営するのは、東日本大震災の被災地で慰問を続けてきた「ながのフリースタイルな坊さんたちの会」(長野市)。宗派を超えた僧侶らの団体で、13年ごろからごんバルに出店し、岩手県大船渡市産のホタテなどを提供してきた。
今回は権堂町のアーケード内に出店し、ブリ大根とドリンク1杯をチケット1枚(1100円)で提供する。同会代表の竹内晢幽(てつゆう)さん(76)は「被災地支援をするきっかけになればいい」と期待する。
「ごんバル×駅前バル」のチケットは1100円券4枚つづりで1冊。チケット1枚で特別メニューとドリンク1杯が楽しめる。価格は能登半島地震の義援金500円を含んで1冊前売り4500円、当日4900円。さらに全参加店舗に募金箱を置く。「ぼ~ずバル」の売り上げの一部や、集まった義援金などは長野市を通して能登半島地震の被災地に届ける。
前売り、当日チケットは、市街地にあるもんぜんぷら座(新田町)の「TOMATO食品館」などで購入できる。実行委員長で、市内の飲食店経営、村松博樹さん(61)は「お客さんの笑顔があふれてほしい」としている。