4月23日に開幕する「2024となみチューリップフェア」に向け、砺波市花と緑と文化の財団は16日、メイン会場となる砺波チューリップ公園(同市花園町)の大花壇に、開花調整用の遮光ネットの取り付けを始めた。昨年より12日早い。前回のフェアでは、例年より高温の日が続いた影響で開花が1週間から10日ほど早まっており、関係者は「フェアの時期にきれいに咲くように調整していきたい」と話している。
砺波市花と緑と文化の財団によると、この先1カ月は気温の高い日が続く予報になっている。積雪量が少ないことから、花壇の地表温度が上昇して生育が進むとみられる。すでに萌芽しているものもあり、県園芸研究所と県花卉(かき)球根農業協同組合と相談して遮光ネットの取り付けを決めた。
ネットは、日差しを7割抑える。大花壇や円形花壇などを含めた4500平方メートルに設置する。16日は、市内の造園業者7人が骨組みにネットをかけていった。作業は2月末まで続き、4月中旬に取り外す。同財団の三上亜紀代主査は「今後の気温の推移を注視していきたい」と話した。
フェアは5月5日まで、「チューリップで広がる 彩りの波」をテーマに300品種300万本が会場を彩る。