門出屋島を熱演する保存会員=17日、白山市東二口歴史民俗資料館

門出屋島を熱演する保存会員=17日、白山市東二口歴史民俗資料館

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でくまわし伝統守る 白山・東二口、深瀬で定期公演

北國新聞(2024年2月19日)

 国重要無形民俗文化財「尾口のでくまわし」の公演が17、18日に白山市内の2カ所で行われ、来場者が350年以上守り伝えられてきた伝統芸能を堪能した。

 東二口文弥人形浄瑠璃保存会の定期公演「でくの舞」は17日夜、市東二口歴史民俗資料館で計4日間の日程で開幕。保存会員と金沢工大の学生計14人が、哀愁漂う「泣き節」に合わせて人形を操った。

 源義経とその家来を題材とした「源氏烏帽子(えぼし)折」三段、7年ぶりとなる「門出(かどいで)屋島」初段・二段を上演した。保存会最年少の山口蒼和さん(14)=鶴来中2年=は「反省点があった。残りの公演ではもっとうまく演じたい」と話した。

 18日は藤原鎌足を主人公とした「大織冠(たいしょくかん)」を披露した。24、25日にも行う。

 深瀬木偶回し保存会の定期公演は18日、深瀬新町の深瀬でくまわし保存会館で開かれ、保存会員18人が平安時代の武士源頼光らによる鬼退治を描いた「大江山」初段と、「大織冠」初段・二段、「門出屋島」初段を上演した。

 大江山では、頼光四天王の武士渡辺綱と鬼の戦いを激しい動きと足踏みでいきいきと表現し、来場者の目をくぎ付けにした。会場には保存会が出前授業を行っている白山市広陽小児童からの感謝の手紙が展示された。開演に先立ち、田村敏和市長があいさつした。

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