千曲市八幡の酒造会社「長野銘醸」は1日、JR東日本グループの貨物輸送サービス「はこビュン」を利用し、限定の日本酒「純米吟醸 キセキレイ直汲(じかぐ)みしぼりたて」を北陸新幹線で運び、同日中に都内などで販売する。もろみを搾った状態の酒を手作業で直接瓶詰めしたものを販売。ブランド向上につなげる。
昨年5月発売のキセキレイは白ワインや果実酒を思わせる甘酸っぱい味わいが特徴。2種類計1400本が2カ月ほどで完売し、12月に仕込んだ分もほぼ完売したという。同社ではこれまで2度、限定酒をはこビュンで、東京へ運んだ。
同社の高野英昭専務は「搾りたて製法で普通の酒と違う表情、味わいを楽しんでほしい」と話す。516本を東京、新宿、秋葉原、上野など都内の駅の六つの売店と長野駅の売店で販売する。1本720ミリリットル入りで税込み2200円。