扁額「白孔雀」(右)などが展示された「知られざる光瑤の横顔」展

扁額「白孔雀」(右)などが展示された「知られざる光瑤の横顔」展

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石崎光瑤の画業紹介 福光美術館で生誕140年「横顔」展、屏風や掛け軸・写真64点

北日本新聞(2024年3月3日)

 生誕140年を迎える南砺市出身の日本画家、石崎光瑤の画業を紹介する「知られざる光瑤の横顔」展は2日、南砺市の福光美術館で始まった。屏風(びょうぶ)や掛け軸など見応えある花鳥画のほか、貴重な写真や資料など64点が展示されている。4月14日まで。

 石崎光瑤は若くして琳派の山本光一、次いで竹内栖鳳に師事し、官展で特選を連続受賞するなど大正から昭和前期の京都画壇で活躍した。

 自然と山をこよなく愛し、立山や剱岳、白山、医王山、槍ケ岳などに登り、自然への感受性を磨いた。また地元支援者の協力でインドへ旅行。生命力あふれる熱帯の自然を体感したことが作品に独特の光彩をもたらした。

 今回は第1回帝展特選の六曲一双屏風「燦雨(さんう)」をはじめ、若い頃に描いた六曲一双屏風「富山真景図」、地元の福光宇佐八幡宮に奉納された扁額(へんがく)「白孔雀(くじゃく)」などを展示。写生画や写真など貴重な資料もあり、地元の美術館ならではの深掘りした展示内容で光瑤独自の世界観に迫っている。

 展覧会は北日本新聞社後援。生誕140年記念の巡回展も夏から福光美術館を皮切りに行われる。

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