白山総合車両所に並んだ新幹線を見学する来場者=白山市宮保町のトレインパーク白山

白山総合車両所に並んだ新幹線を見学する来場者=白山市宮保町のトレインパーク白山

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新幹線整備や試運転間近で  トレインパーク白山オープン

北國新聞(2024年3月14日)

 北陸新幹線は14日、金沢開業10年目に入った。13日には、白山総合車両所に隣接する白山市立高速鉄道ビジターセンター(愛称・トレインパーク白山)が同市宮保町にオープン。新施設を待ちわびた家族連れや愛好者が、整備中の車両が横一列に並ぶ壮観な姿や最高速度の時速260キロで試運転を繰り返す様子を堪能した。間近で見られる新幹線の魅力を存分に味わい、16日に迫った敦賀延伸への期待が一層高まった。

 トレインパーク白山は4階の連絡橋で白山総合車両所とつながり、全国で唯一、新幹線の整備風景を見学できる施設となる。この日は5台の車両が整然と収まる時間帯もあり、多くの人がカメラを向けた。

 5階展望デッキからは白山や日本海、手取川が一望でき、来場者は雄大な景色を楽しみながら疾走する新幹線に見入った。

 白山市出身のほくりくアイドル部、山崎真央さん(18)は開館に合わせて父親と訪れた。トレインパークは通学する金城短大の近くにあり、建物が少しずつ完成する様子を間近で見ていた。過去に車両所内で歌の撮影もしており、山崎さんは「思い入れのある場所にできた最高の施設。何回も通って新幹線のことを学び、PRしていきたい」と意欲を語った。

 北陸新幹線に特化した体験型の展示空間が広がる1階では、運転士気分を味わえる大型シミュレーターや実物の台車などに人だかりができた。JR西日本グループの職員が常駐し、来場者の質問に答えた。

 電車が好きだという白山市の村本一成ちゃん(4)は家族と一緒に訪れて展示室を回り、「すごく楽しい」と歓声を上げた。

 1階には近隣4市町の観光情報・物販エリアがあり、3階では白山をイメージした大型遊具などで来場者が憩いの時間を過ごした。

 オープニングイベントでは田村敏和市長があいさつ。小山一徹センター長らとテープカットし、近隣の園児がくす玉を割り祝った。入館料は高校生以上500円で、中学生以下は無料。シミュレーターの利用は大型が300円、小型が100円となる。

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