巨大な火柱となって燃え上がる大松明=2023年7月、七尾市能登島向田町の崎山広場

巨大な火柱となって燃え上がる大松明=2023年7月、七尾市能登島向田町の崎山広場

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大松明、復興の灯に  能登島で7月、向田の火祭開催決定  「こんな時だからこそ」望む声

北國新聞(2024年3月21日)

 向田の火祭は「七尾四大祭り」「日本三大火祭り」の一つに数えられる。7月の最終土曜に開催され、今年は27日となる。地元の伊夜比咩(いやひめ)神社で神事が執り行われた後、神輿(みこし)と奉燈が連なって500メートル離れた崎山広場へ移動し、高さ約30メートルの大松明に若衆や観光客が火のついた手松明を投げ入れる。巨大な火柱を上げる大松明が山側に倒れると豊作、海側なら豊漁になると伝わる。昨年は4年ぶりに通常開催された。

 20日は地元の向田町会が役員会を開き、出席者約50人による多数決で祭りの実施を決定した。「震災で大きな被害が出た中で、祭りは自粛した方がいい」との声があったものの、「中止にしたら、また復活させるのが大変になる」「こんな時だからこそ、開催して元気を出そう」などと開催を望む声が多く上がった。

 会場に大きな被害はなかったが、通常通りの開催か規模を縮小するかなどの詳細な内容は4月以降にあらためて協議する。

 今年の祭りで団長を務める梅田耕輔さん(34)は「地震で気持ちが沈んでいる人も元気になって、『やって良かった』と言ってもらえる祭りにしたい」と決意を示した。

 同じく七尾四大祭りで例年5月に行われる「青柏祭(せいはくさい)」は、道路の破損や安全性への懸念を理由に、目玉であるでか山の巡行中止が決まっている。

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