能登半島地震で被災した石川県輪島市特産の漆器の展示会が長野市大門町のギャラリー「夏至」で25日まで開かれている。輪島市の漆器作家3人の作品200点を展示。3人は被災し、市外へ避難を余儀なくされた。ギャラリーオーナーの宮田法子さんは創作を支える「小さな一歩にしたい」と話している。
3人は福田敏雄さん、高田晴之さん、土田和茂さん。鮮やかな赤や黒色の器、マットな質感のお盆、真っ平らな皿などが並ぶ。被害を免れた数々で、主に1万5千~2万円ほどで販売している。
宮田さんは「漆器を見ると気持ちが和らぎ、ほっとする。和食を食べる全ての人に使ってほしい」。作家の中には数時間かけて自宅に通い、片付けている人もおり、「仕事ができるまでの道のりは長そう」という。通常の展示会よりも作家が収益を多く得られるようにし、募金箱も置いている。午前11時~午後6時。問い合わせは夏至(電話026・237・2367)へ。