粘土のサメや花の小魚の立体造形などが並ぶ吉崎さんの個展=4月3日、福井県鯖江市まなべの館

粘土のサメや花の小魚の立体造形などが並ぶ吉崎さんの個展=4月3日、福井県鯖江市まなべの館

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野生動物の躍動感表現 障害持ち14歳から芸術の道

福井新聞(2024年4月4日)

 福井県鯖江市の動物画アーティスト吉崎莉菜さんの個展「動物たちの食物網」(福井新聞社後援)は4月3日、同市まなべの館で始まった。粘土とプリザーブドフラワーを組み合わせ、野生動物の生態系を表現した作品群「生命」など28点が並ぶ。7日まで。

 発達障害を持ち14歳から芸術の道を進む吉崎さんの11回目の個展。初披露の作品を中心に展示した。

 「生命」は7組の立体造形からなる作品。粘土製のシュモクザメとプリザーブドフラワーでかたどった小魚は、捕食者と被捕食者の対比を際立たせ、厳しくも豊かな食物連鎖を表現。ほかにも藍色のアジサイを波しぶきに見立てたクジラや、背中に小菊とかすみ草の三日月を乗せたオリックスなど、野生の躍動感と空想の世界観を空間いっぱいに広げている。

 馬や鳥、猫などを描いたアクリル画や鉛筆画も披露。吉崎さんが制作を進める、猫の殺処分をテーマにした絵本の応援ポストカード(6枚組2200円)も販売している。

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