能美市宮竹町の宮本酒造店で9日、市特産「加賀丸いも」を使った焼酎の仕込み作業が本格化し、従業員がカットした丸いもをタンクに詰める作業を進めた。今年は丸いも4トンを使って約6千本を醸造し、5月下旬をめどに本格出荷する。
同店はアルコール度数35度の限定原酒「SIZUKU(シズク)35」「のみよし」を手掛けており、この日は従業員3人が丸いも約500キロを手のひらサイズに刻んで蒸した後、手取川水系の伏流水とこうじを混ぜて発酵させた。蒸留作業と併せて約3週間かけて仕上げる。
限定原酒は5月3日開幕の九谷茶碗まつりで取り扱う。後藤由梨代表は「今年の丸いもは大きめで品質もいい。丁寧に仕込んだ焼酎を多くの人に味わってほしい」と話した。