希少植物のミチノクフクジュソウが、福井県勝山市北谷町の自生地で見頃を迎えている。黄色いかれんな花を次々と咲かせ、山あいに春の訪れを告げている。4月10日は保全活動を行う同市村岡小6年生25人が観察に訪れた。
ミチノクフクジュソウは県内で唯一、北谷町の一部に自生。地元住民らでつくる小原ECOプロジェクトと同校が連携して保全活動に取り組んでいる。
同プロジェクトによると、例年並みの3月下旬に咲き始め、直径2~3センチの花が至るところで咲いている。4月いっぱい楽しめるという。
児童はこの日、同プロジェクトメンバーや市職員らとともに、花やつぼみの数を調べたり、虫眼鏡で観察してスケッチしたりした。保全を訴える看板や観察用のベンチも設置した。
児童は「宝石みたいにきれいに咲いていた。今後も大切にしたいし、多くの人に見てもらいたい」と話した。