五箇山産の酒米を使い、仕込み作業を行う蔵人

五箇山産の酒米を使い、仕込み作業を行う蔵人

富山県 砺波・南砺・五箇山

五箇山の有機栽培米で日本酒 三笑楽酒造5月発売

北日本新聞(2024年4月16日)

 南砺市上梨(平)の三笑楽酒造は、地元の五箇山地域で有機栽培した酒米「山田錦」を使った日本酒の仕込み作業を行っている。15日は3工程のうち、最後となる「留め仕込み」を行った。5月中旬に完成し、同下旬から販売する予定。

 五箇山農業公社が皆葎で栽培した酒米500キロを使い、3月下旬に仕込み作業を始めた。この日は、杜氏を務める山崎英博社長(47)と蔵人2人が、甘い香りが漂う蔵で、蒸し上がった米を機械に移したり、かき混ぜたりして作業に精を出した。

 昨夏の猛暑の影響で、米が硬く、扱いが難しかったという。山崎社長は「手探りの仕込みとなったが、すっきりと飲みやすいお酒に仕上がりそう。まずは地元の人に飲んでもらいたい」と話した。日本酒造りは、国の「みどりの食料システム戦略 有機農業産地づくり推進事業」の一環。2022年度からコメの有機栽培に取り組んでいる。

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