子ども心をくすぐる「空飛ぶクルマ」の展示が3日、砺波市の「2024となみチューリップフェア」の会場内で始まった。4連休の初日とあって親子連れでにぎわい、子どもたちが楽しい思い出をつくっていた。いずれもフェア閉幕の5日まで。
砺波チューリップ公園(砺波市花園町)に隣接する市美術館前では、2025年大阪・関西万博で運航が期待される「空飛ぶクルマ」の展示に家族連れが列をつくった。18歳以下の来場者は停車中の機体に搭乗でき、子どもたちは近未来の乗り物に目を輝かせた。
空飛ぶクルマは2人乗りの「EHang(イーハン)216-S」。砺波市や東京などにオフィスを構えるデザイン事務所「HIYOSHI DESIGN」(石村忠美社長)とヘリコプターなどの次世代のエアモビリティに関する事業を展開する「AirX」(東京、手塚究社長)が共同で所有している。3月に首都圏初のフライトを成功させた注目の機体だ。
子どもたちは座席に腰掛けると「すごい」「かっこいい」と言い、車内を見回していた。射水市東明小4年の中川珠希さん(9)は窓とディスプレーのみのフロント部分に驚き「ハンドルがなくて不思議だった。飛んでいる機体に乗れたらいいな」と話した。