里山自然学校こまつ滝ケ原に常駐する山下さん。小松の石文化や行事を紹介している=小松市滝ケ原町

里山自然学校こまつ滝ケ原に常駐する山下さん。小松の石文化や行事を紹介している=小松市滝ケ原町

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観光客の受け入れ態勢強化 里山自然学校こまつ滝ケ原

北國新聞(2024年5月6日)

 小松市滝ケ原町の里山自然学校こまつ滝ケ原に、4月から地元住民が週1回常駐し、観光客の受け入れ態勢を強化している。町内にはアーチ型石橋群や石切り場など日本遺産「小松の石文化」の構成文化財が数多く残り、訪れた人に観光情報やイベントを紹介し、コーヒーを提供してくつろいでもらう。北陸新幹線の小松駅開業を機に、同校を拠点に滝ケ原の魅力を伝え、誘客につなげる。

 里山自然学校は旧那谷小滝ケ原分校と旧滝ケ原保育所を改修して整備した。校内には地域の石文化や里山の自然を紹介する写真と資料があり、住民の活動を取り上げた北國新聞の切り抜きも保管している。

 4月2日を皮切りに、山下豊学校長(77)が毎週火曜の午前9時から昼まで同校に待機。訪れた人には資料を使いながら石文化などを案内し、コーヒーも提供する。外国人観光客の場合は、町内で暮らす外国人や英語が堪能な住民に橋渡しする。

 同校は住民が中心となって運営委員会を組織し、石文化に親しんだり山菜を探したりするウオーキングイベント、住民手作りの料理を提供する「里山食堂」などを土日曜に定期開催し、ビオトープ「トンボの楽園」の整備活動にも取り組んでいる。小松、加賀市にまたがる鞍掛山の登山者も多く訪れる。

 雪深い1、2月を除き、町内では春から年末にかけて行事やイベントがめじろ押しで、昨年度は公立小松大と連携して滝ケ原の四季折々の行事をまとめたカレンダーを作製した。新幹線の開業で来訪者の増加を見込み、滝ケ原を案内する態勢を整えることにした。

 今後は旧盆や連休に合わせて運営委の役員が交代で常駐することを検討しており、山下学校長は「里山の魅力をもっと知ってもらい、滝ケ原を周遊してもらいたい」と話した。

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