ろうそくの薄明かりの中で奉納された能=瑞龍寺

ろうそくの薄明かりの中で奉納された能=瑞龍寺

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幽玄舞台、高岡の祖しのぶ 瑞龍寺で燭光能

北日本新聞(2024年5月21日)

 高岡開町の祖で加賀藩2代藩主の前田利長をしのぶ「利長忌」が20日、高岡市関本町の利長の菩提(ぼだい)寺、国宝瑞龍寺で行われ、「燭光能(しょっこうのう)」が奉納された。ろうそくの炎が揺らめく法堂(はっとう)内で、参拝者約80人が幽玄の世界に浸った。

 追善法要に続き能「野宮」が披露された。源氏物語の六条御息所の亡霊が現れ、昔の記憶を旅僧に語る物語。高岡市出身で重要無形文化財保持者(総合認定)の金森秀祥さん(東京)がシテ、同保持者で金沢能楽会の平木豊男さんがワキを務めた。重要無形文化財保持者(人間国宝)の大坪喜美雄さん(神奈川)と高岡能楽会の会員らが地謡を担当。笛や小鼓、大鼓の音色が響く中、幻想的な舞台を繰り広げた。

 記念講演もあり、歴史家の井沢元彦さんが「利長公と前田家」と題して話した。

 利長の33回忌法要に能を奉納したという記録が残っており、再現し後世に残そうと国宝瑞龍寺保存会が1984年から毎年行っている。

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