工女や歩荷の衣装で旧野麦街道を歩く人たち

工女や歩荷の衣装で旧野麦街道を歩く人たち

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手ぬぐい、すげがさ... 小中学生ら「工女」になって古道を歩く 松本市奈川で「野麦峠まつり」

信濃毎日新聞(2024年5月27日)

 松本市奈川と岐阜県境の野麦峠で26日、飛騨地方から峠を越え、諏訪地方へ出稼ぎに出た工女らをしのぶ恒例の「野麦峠まつり」が開かれた。小中学生や地元住民ら約200人が参加。一行は着物姿の工女などに扮(ふん)し、旧野麦街道の約1・5キロを歩いた。

 市奈川小中学校などの児童生徒らは、手ぬぐいやすげがさをかぶって当時の姿を再現。「歩荷(ぼっか)」の格好をして約10キロの荷物を背負う職員も。子どもたちは「大変だけど楽しい」と張り切りながら、元気いっぱいに古道を歩いた。

 同校小学1年の生出月夏(おいでるな)さん(6)は「思ったより急な道だけど、楽しい」と満足そうな表情を見せた。1時間ほどかけて到着した峠では、地元の踊りや歌の披露、ウドやサバ缶を使ったみそ汁「ウド汁」の振る舞いもあった。

 日本の発展に貢献した工女の歴史を知ってほしいと、奈川地区の町会連合会などでつくる実行委員会が主催。新型コロナの影響で4年ぶりに開いた昨年より50人多い150人を公募した。実行委員長の勝山裕康(ゆうこう)さん(72)は今後について、「県外や海外の方に向けても(参加の)間口を広げていきたい」と話した。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024052600621
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