小松市の那谷寺が27日までに、羽織や和傘の無料貸し出しを始めた。北陸新幹線の県内全線開業に伴う来訪者の増加を見込み、色とりどりの格好で境内を散策、記念撮影などを楽しんでもらおうと企画した。
羽織は木崎馨山(けいせん)管主の妻の嫁入りの着物を仕立てた。淡いピンクや緑、赤の絞り、松竹梅をあしらったものなど計8着を用意した。和傘やレース傘も6本そろえた。
執事の北川毅さん(64)によると、外国人や観光客から好評で、那谷寺の景観を背景にカメラに収める姿が見られるという。北川さんは「歴史がある自然豊かな那谷寺に溶け込んで、心が和んでもらえたらうれしい」と話した。