荒島愛山会の創立20周年記念誌を手にする脇本会長(右)と広報担当の坂本さん=福井県大野市の道の駅「越前おおの荒島の郷」

荒島愛山会の創立20周年記念誌を手にする脇本会長(右)と広報担当の坂本さん=福井県大野市の道の駅「越前おおの荒島の郷」

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百名山「荒島岳」との歩み一冊に 大野市の登山愛好グループ「愛山会」創立20年で記念誌

福井新聞(2024年5月29日)

 福井県大野市の登山愛好グループ「荒島愛山会」が、創立20周年記念誌を発行した。登山道整備や山開きといった事業沿革のほか、歴代会長や会員が県内唯一の日本百名山「荒島岳」(標高1523メートル)への思いをつづった寄稿を掲載。会報も別冊にまとめ、会員がこれまでの歩みを振り返っている。

 同会は、市内外の登山愛好家らで2003年7月に設立。以降毎年の山開きや登山道の整備、山頂への方位盤と標柱の設置、登山道への桜の植樹など、さまざまな事業を手がけている。昨年は自然公園関係功労者環境大臣表彰を受賞した。

 記念誌はA4判40ページ。会員6人でつくる編集委員会が企画編集した。沿革のほか、歴代会長5人と現会員ら39人の寄稿が並ぶ。「いつも魅力いっぱいの荒島岳」「山は人生の一部」などそれぞれのテーマでつづり、思い出の写真も添えた。

 年3、4回のペースで発行してきた会報「荒島おろし」には、会員の旅行記や登山のリポート、豆知識など、さまざまなコーナーが盛りだくさん。05年4月発行の第1号から昨年11月発行の最新の第64号までを、総集編として2冊にまとめた。長年会報を手がけてきた広報担当で前会長の坂本さんは、「会報を一から読めることに喜んでくれる人がおり、作ってよかった」と笑顔を浮かべる。

 記念誌は110部、会報の総集編は100部発行し関係者を中心に配布した。近年入会した会員に荒島愛山会の設立理由や初代会員の思いがあまり知られていないと感じているという脇本会長は「登山者へのおもてなしや荒島の魅力を知ってもらいたいという、活動の裏にある思いを知ってもらう機会にもなれば」と話している。

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