激しくぶつかり合う大あんどん=あんどん広場前

激しくぶつかり合う大あんどん=あんどん広場前

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ぶつかり合い熱気あふれ 小矢部で津沢夜高あんどん祭、8日まで

北日本新聞(2024年6月8日)

 小矢部市指定無形民俗文化財の「津沢夜高あんどん祭」は7日、同市津沢地区中心部で開幕し、各町内は極彩色の大中小21基のあんどんを練り回した。目玉の大あんどんによる「ぶつかり合い」も繰り広げられ、町に熱気があふれた。8日まで。

 練り回しは日没ごろに始まり、各町の住民たちが太鼓や笛の音とともに「ヨイヤサー、ヨイヤサー」とかけ声を上げた。

 あんどん広場前で行われたぶつかり合いでは、高さ7メートル、長さ12メートルの大あんどん同士が勢いよく激突。中段にある飾り「つりもの」を豪快に壊すと、見物客から歓声が起きた。開会式で津沢夜高行燈(あんどん)保存会の沼田信良会長が「この祭りの勢いが能登半島地震の被災者に届けばいい」とあいさつした。

 祭りは五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願い、江戸時代から続くとされる。8日は午後7時から練り回し、同9時からぶつかり合いがある。

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