立山・黒部にまつわる絵画や書籍が展示された会場=県水墨美術館

立山・黒部にまつわる絵画や書籍が展示された会場=県水墨美術館

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立山・黒部の魅力多面的に紹介 県立文化施設4館が初の連携企画展、六角精児さんトーク

北日本新聞(2024年6月8日)

 県美術館、県水墨美術館、立山博物館、高志の国文学館の富山県立文化施設4館による初の連携企画展「立山・黒部の魅力再発見!」が7日、県水墨美術館で開幕した。各館が所蔵する絵画や写真、書籍など計139点を並べ、立山・黒部の魅力を多面的に紹介している。30日まで。

 奥田元宋の日本画「剣」(県美術館蔵)、小杉放庵(ほうあん)の水墨画「立山と修験者」(県水墨美術館蔵)といった絵画のほか、立山博物館は立山曼荼羅(まんだら)や山間地域の暮らしの道具、高志の国文学館は昨年刊行された写真絵本「黒部の谷の小さな山小屋」の写真パネルなどを展示。郷土の山河の美しさや、そこで生きる人々の営みを、歴史や文学、美術の見地からひもといている。

 俳優でミュージシャンの六角精児さんをゲストに迎えたトークイベントも開かれた。鉄道好きで知られる六角さんは「北陸新幹線の車窓から見える立山連峰がいつも楽しみ」と話し、黒部峡谷鉄道のトロッコ電車に乗った思い出などをユーモアたっぷりに語った。4館の館長が各館に関するクイズを六角さんに出す場面もあり、約500人の観客を楽しませた。

 8日と22日のいずれも午後2時から、4館の学芸員によるギャラリートークが開かれ、8日は「黒部の谷の小さな山小屋」の作者で写真家の星野秀樹さん(長野)も参加した。

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