五箇山の暮らしを切り取った写真を展示する奈雲さん(手前)

五箇山の暮らしを切り取った写真を展示する奈雲さん(手前)

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五箇山の暮らし切り取る、人々の姿を生き生きと 来訪200回、奈雲さん(東京)平で写真展

北日本新聞(2024年6月16日)

 南砺市の世界遺産・五箇山に魅せられて撮影を続ける東京都のアマチュア写真家、奈雲誠さん(55)=会社員、日本写真協会員=は16日から、同市東中江(平)の「五箇山和紙の里・道の駅たいら」で個展「五箇山彩時季(さいじき)~穏やかな日々の暮らしに感謝して~」を開いている。山里でたくましく豊かに生きる人々の暮らしを、生き生きと伝える。9月8日まで。

 奈雲さんは五箇山の魅力に引かれ、2007年から毎月のように通うようになった。ことし3月には来訪が200回に達した。

 今回の個展では、これまで撮りためた中から17~20年春の40点を、五箇山和紙にプリントして展示する。

 17年以来4回目の個展で、合掌家屋のライトアップなど風景ではなく、日々の営みに焦点を当てた。新型コロナウイルス下では最大11カ月間五箇山に通えず、もどかしい日々を送った。久しぶりに五箇山を訪れた時は「あまりの空気のおいしさに深呼吸した。都会とは違う、ここの暮らしっていいなと、再認識した」と振り返る。

 各集落の春祭りをはじめ、上梨白山宮の33年ぶりご開帳の祝い、結婚して集落を離れる花嫁の姿、合掌家屋の雪下ろしなどを捉えている。春祭りの日程と重なり、元号が平成から令和に変わる瞬間を共に迎える住民の様子も収めている。

 奈雲さんは「SNS(交流サイト)では見られない暮らしぶりを見てほしい」と話す。

 会期中は無休で入館料は200円。

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