福井県福井市と坂井市にまたがる三里浜で、特産「三年子(さんねんご)ラッキョウ」の収穫期を迎えている。1株からは、白く小粒でスマートな30粒ほどが掘り起こされ、「見た目にもおいしそうで形の良いものができている」と生産者は納得顔だ。
繊維が細くシャキシャキした食感が特長の「三年子」は2022年9月に定植し、二度冬を越して育てられた。三里浜特産農協によると65人が8.5ヘクタールで栽培。収穫は6月10日に始まり、7月中旬までに例年並みの約150トンの収穫を予定している。
坂井市三国町米納津の男性は、19日午前4時半から午後3時ごろまで、自宅近くの畑で約60キロを一人で手掘りし、専用鎌で軸や根を切り落としていった。「幅1.5センチほどがちょうど食べやすいサイズ。昨年、一昨年は出荷基準以下の細いものが多かったが、今年はいい」と表情は明るい。
同農協で塩漬け加工され、10月以降に道の駅やスーパーなどで販売される。「道の駅みくに」では土がついた生の状態で販売している。