そば打ちの「第11回中山重成記念越前そば道場杯誠匠大会」(福井新聞社後援)が6月23日、福井県福井市のベルで行われた。県内外のそば打ち愛好家が、自慢の腕前を競った。
同市の越前そば道場と、県内外の愛好家でつくる「ふくいそば打ち愛好会」が主催。同道場の認定する三段の段位を持つ5人が出場し、最高位の称号「誠匠(せいしょう)」に挑んだ。
粗びきのそば粉を使って、つなぎ無しの「十割そば」に挑戦。そばの出来を左右する「水まわし」では、計量カップを使わず自分の感覚を信じ、やかんで慎重に水を加えていた。所作の美しさに気を配りながら、そばをこねて、のばし、切るまでを気迫のこもった表情で取り組んだ。
今大会では「誠匠」の基準点に全員が達せず、最も高得点の柁澤さんが次賞の福井新聞社賞に輝いた。
この日は「第29回全日本素人そば打ち名人大会福井予選会」も開かれた。出場した21人が、つなぎとそば粉の割合が2対8の「二八そば」を打ち、3人が11月に福井市のハピリンで開かれる全日本大会の出場権を得た。
22日には「第17回越前そば道場素人そば打ち段位認定大会」が同市のベルで開かれ、初段に19人、二段に15人、三段に9人が合格した。