七尾市能登島西部の女性でつくる「恵(めぐみ)の会」の「かあちゃん市場」(北國新聞社後援)は29日、能登島閨町の民宿「千寿荘」の駐車場で開かれ、地元住民らが島内の野菜や自家製の梅干しを買い求めた。地震の被害で開催が危ぶまれ、会場も変更となったが、「能登島の母」たちは地域のつながりを取り戻そうと奮闘している。
市場は今年で18年目で、春から秋まで毎週土、日曜に開催してきた。地震で従来の会場だった能登島大橋駐車場が使えなくなったため、会場を移して5月4日から再開した。会員は自ら育てたダイコン、フキ、ジャガイモなどの野菜を並べ、店頭では常連客と近況を語り合った。
地震後は客足が遠のいたが、徐々に戻っているという。会長の林妙子さん(70)は「毎回来てくれる人もいてうれしい。常連だった人もまた来てほしい」と期待した。今年は11月30日まで開かれる。