一般客の受け入れ再開で日替わり定食を準備する料理人=七尾市和倉温泉の宝仙閣

一般客の受け入れ再開で日替わり定食を準備する料理人=七尾市和倉温泉の宝仙閣

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「宝仙閣」一般客受け入れ 和倉の旅館、本格再開2軒目

北國新聞(2024年7月3日)

 七尾市和倉温泉の旅館「宝仙閣」が1日、震災後初めて一般客を受け入れた。本格的な営業再開は、同温泉旅館協同組合の加盟21施設で2軒目となる。護岸崩壊により海沿いの旅館で改修が遅れる一方、宝仙閣など陸地側では源泉が復旧する旅館も増えており、北陸を代表する湯のまちが一歩ずつ復興へ進んでいる。

 20部屋を備える宝仙閣は源泉の貯湯槽近くに立地しており、いち早く配管を修繕できた。食事の提供が可能となったため一般客の受け入れを決めたが、これまでと同じく復旧に携わる業者や自治体職員の受け入れを優先する。

 酒類は提供せず、会席料理ではなく日替わり定食を用意する。帽子山優社長(53)は「フルサービスはできないが、和倉に宿泊できることを知ってもらいたい」と話した。

 一方、陸地側でも被害が大きい施設はあり、旅館「大観荘」では雨漏りが多数発生。源泉を引き込む配管の修繕にめどが立っておらず、2日までに人件費や建物維持費の資金を募るクラウドファンディングを始めた。

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