福井県勝山市の県立恐竜博物館の特別展「バッドランドの恐竜たち~北アメリカの1億年」(福井新聞社後援)の開幕を前に同博物館で7月5日、一部展示物の荷解き作業があった。目玉の一つで県内初公開となる「ブラックビューティー」と呼ばれるティラノサウルスの実物頭骨化石などが報道陣に公開された。
ブラックビューティーは、カナダ・アルバータ州の7千万年前の後期白亜紀の地層から1980年に見つかった。頭骨長は1・27メートルあり、化石になる過程で地層中のマンガンを取り込み漆黒に輝いている。
また日本初公開となる、ティラノサウルスの仲間ゴルゴサウルスの実物の全身骨格の産状(さんじょう)化石は、99年に同州の7500万年前の地層から見つかったもので、地層中に埋まっていた発見時の状態を見ることができる。いずれも荷解き作業では、業者などが梱包(こんぽう)された木箱から慎重に取り出した。
特別展は12日に開幕し、11月4日まで新館特別展示室で開かれる。