福井県福井市啓蒙地区で栽培されている伝統野菜「新保ナス」が旬を迎え7月8日、地元住民が丸山町の畑で約60個を収穫した。「天気が良かったおかげか今年は一番の出来栄え」と満足そうに話している。
新保ナスはソフトボール大で丸々としており、果肉が締まっているのが特徴。一時途絶えたが2007年、県農業試験場に冷凍保存されていた種を使い、福井農林高生が復活させた。
現在は住民グループ「啓蒙地区新保ナスつくる座」が栽培や普及、PR活動などに取り組んでいる。5月に同校の生徒と協力し約90本の苗を植えた。
この日はグループのメンバー5人が、大きさ約10センチに育ったナスをはさみを使い1個ずつ丁寧にもぎ取り、かごの中へ入れていた。10月までに計2500個の収穫を見込んでおり、同公民館で販売するほか、同市高柳2丁目の農畜産物販売拠点「トレタス」での提供も考えている。