伊那市高遠町の鉾持(ほこじ)神社参道を中心に11日、だるま市が開かれた。神社の祈年祭に合わせた伝統行事で、多くの露店が出て、さまざまなだるまが並んだ。五穀豊穣(ほうじょう)や交通安全、入試合格など、それぞれの願いを胸にした人たちで朝からにぎわった。
だるまは赤、ピンク、緑、ゴールドなど色とりどりで、大きさ、値段も多種多様。店頭では値切りのやりとりも見られ、威勢のいい掛け声や手締めが響いた。だるまを買った竹中康仁さん(46)=伊那市手良=は「家族が健康で、良い1年になるように願いました」と話していた。
会場一帯には、地元の団体などが作った人形飾りが置かれた。アニメ、ゲームで人気の「妖怪ウォッチ」や「機動戦士ガンダム」などのキャラクターを模した人形もあり、訪れた人たちを楽しませた。