13基の曳(ひき)山(やま)が港町を練る「新湊曳山まつり」が1日、射水市新湊地域中心部で行われ、威勢の良い「イヤサー、イヤサー」の掛け声とともに曳山が町を進んだ。
新湊曳山まつりは、放生津八幡宮(同市八幡町・新湊)の秋季例大祭の「曳山行事」として実施。同宮のみこしを先頭に日中は花笠飾りの13基が巡行し、日没後はちょうちん山に姿を変えた。
午前8時半ごろ、同宮で大伴泰史宮司が神様をみこしに遷座。同9時すぎ、みこしと曳山が同宮を出発した。大勢の見物客が見守る中、豪華な装飾の13基が木製の車輪をきしませながら町を進んだ。
市役所新湊庁舎駐車場には、13基が曲がり角で勢いよく進行方向を変えて入り、来賓らに勇壮な姿を見せた。
日没後は、ちょうちん山が巡行。内川の河口部に架かる湊橋を進む際は、橋の勾配を力を合わせて上る引き手に拍手が送られていた。
笛や太鼓の曳山囃(ばや)子(し)とともに、発展を願う言葉「いや栄え」が転じた掛け声「イヤサー」が深夜まで町に響いた。
同宮の「曳山行事」は慶安3(1650)年に最初の「古新町」の曳山が創建して以来、約360年を超える歴史がある。昨年、県の無形民俗文化財に指定された。