氷見市に夏の訪れを告げる「祇園祭(ぎおんまつり)」は13日、市中心部で始まった。ちょうちんで飾った曳山(ひきやま)が歩行者天国となった国道415号を練り歩き、来場者が華やかな雰囲気と祭りの熱気を楽しんだ。
同市南大町の日吉神社で神事が行われ、旧南上町は法被姿の男衆がちょうちんの明かりをともした曳山を巡行させた。時折雨が降る中、露店が並ぶ国道は家族連れや学生らでにぎわった。
14日は旧御座(ござ)、旧南上、旧南中、旧上伊勢、地蔵の5町の曳山が巡行する。旧南11町と旧北6町は、太鼓台のぶつかり合いを繰り広げる。
祇園祭は江戸時代に疫病が流行し、旧御座町の住民が京都・八坂神社の祇園祭の分霊を迎え祈願したところ病が治まり、感謝のみこしを巡行したことが起源とされる。