信州大農学部(上伊那郡南箕輪村)構内にある食と緑の科学資料館「ゆりの木」で14日、学生が実習で育てたヤマブドウを使った「山ぶどうワイン」の販売が始まった。天候不順でブドウの収量は例年より少ないが、品質は良いという。学生は「酸味があり、すっきりと飲みやすい」とアピールしている。
ヤマブドウは、農学部などが開発した品種「五一アムレンシス」。同学部食料生産科学科の3年生35人ほどが春から秋にかけて丁寧に管理し、10月上旬に2年生約100人が収穫した。春先の遅霜や9月の長雨などによる日照不足で、例年2トンほどの収量が今年は1・6トンほどにとどまったという。
ともに3年の藤巻真優さん(20)は「枝がきちんと広がり、日が当たるように管理した」、安達遥佳(はるか)さん(21)は「ちゃんと実がなるように手入れしたのでうれしい」と話す。
720ミリリットル瓶(税込み2200円)を1200本、360ミリリットル瓶(同1300円)を200本用意。全国発送可能で、問い合わせは農学部付属施設担当(電話0265・77・1318)へ。