19、20の両日に高岡鋳物発祥の地、高岡市金屋町一帯で開かれる「御印祭(ごいんさい)」の最終練習は18日、金屋緑地公園で行われ、地元の児童、生徒たちが鋳物師の作業歌「弥栄節(やがえふ)」に合わせた踊りを念入りに確認した。北日本新聞社共催。
御印祭は、金屋町の礎を築いた高岡開町の祖、加賀藩2代藩主前田利長の遺徳をしのび、「奉納踊り」などで鋳物産業の繁栄を願う伝統行事。
児童たちは、弥栄節保存会メンバーらの指導を受けて、男子はつえ、女子は手ぬぐいを手に「エンヤシャ、ヤッシャイ」の掛け声を響かせて息の合った踊りを見せていた。園内には太鼓や三味線の音が響き渡り、本番さながらの雰囲気が漂っていた。
19日の前夜祭では、千本格子の町家が連なる石畳通りで「弥栄節」に合わせて踊る町流しが行われる。本祭の20日は子どもの町流しもある。