ことしの県内各地の曳(ひき)山(やま)祭りを締めくくる大門曳山まつりは8日、射水市大門地域中心部で行われ、車輪をきしませながら華やかな曳山が情緒豊かに町を巡行した。
大門神社と枇(び)杷(わ)首(くび)神社の秋季例大祭として毎年行われている。祭りは明治初期、町の発展を願って始まったと伝わり、田町と中町、西町、枇杷首の4町が高さ6~7メートルの曳山を受け継いでいる。
花がさを付けた花山が、午前10時に庄川右岸の大門神社前を出発。4基は枇杷首、西町、中町、田町の順でそろって大門大橋を渡る「橋渡し」を行い、住民やカメラ愛好家らが典雅な様子を見守った。
笛や太鼓、鉦(かね)で神楽(かぐら)や囃子(はやし)を奏でながら、引き手が曳山を巡行させた。曲がり角では、引き手が前輪を浮かせて威勢のよい掛け声で進行方向を変えていた。
日没後は、花笠をちょうちんに替えた「ちょうちん山」の姿となって町を巡行。法被姿の若者が勇壮に引き回した。