加賀友禅の創始者とされる宮崎友禅斎をしのぶ「友禅まつり」は友禅斎の命日とされる17日、金沢市東山2丁目の曹洞宗(そうとうしゅう)龍国寺で営まれ、加賀友禅作家ら約100人が伝統継承を誓った。
参列者は墓前で焼香した後、2016年、17年に亡くなった加賀友禅関係者を追悼した。使い古した筆やはけを燃やして感謝する「筆供養」も営み、さらなる技術向上へ気持ちを新たにした。
本堂で営まれた追悼法要では、友禅斎史蹟(しせき)保存会の水野昌徳会長が「手作りの伝統を守り品質の向上を図る」とあいさつした。まつりは同保存会が営み、今年で74回目となる。