福井県高浜町は6月22日、同町三明の古民家「旧塩屋」を改修した「高浜まちなか交流館」の開所式を行った。畳を敷いたスペースや、蔵の活用など伝統的な町家の趣を生かしており、誰でも自由に出入りできる。町は「地域の人が集まる交流拠点としてや、高浜の新たな魅力を創り出す場所としていきたい」としている。23日はオープンイベントとして内覧会や催しがある。
旧塩屋は元は和菓子店。これまで一部改修しながら、NPO法人が空き家情報バンクなどとして活用してきた。
同館は町が昨年度、約3300万円かけ改修した。2階建てで、延べ床面積は約280平方メートル。
1階には、畳が設けられたフリースペースのほか、キッチン、蔵がある。蔵は要予約で、打ち合わせや作品展などとして使用できるという。2階には和室を整備。また台所、トイレなどを設けており、準備が整い次第、移住希望者らを対象にゲストハウスとしても活用したい考え。
開所式には野瀬豊町長ら関係者約15人が出席。野瀬町長は「町民の皆さんに親しんでもらい、活気づくことを願う」とあいさつした。23日は午前10時~午後4時、オープンイベントが行われ、工作教室やカフェの出店などがある。1級建築士が新築などの相談に乗る「おうち相談会」もある。
同館は午前9時~午後5時で、日、月曜休館。施設予約は26日からで、問い合わせは同館=電話0770(72)3318。