福井県美浜町が同町の久々子湖近くに整備したレストランと直売所が一体となった町健康楽膳拠点施設「こるぱ」が22日、プレオープンした。福井しあわせ元気国体期間中のにぎわい創出を目的に、10月21日までの期間限定で運営。レストランでは旬の地場野菜などを使った料理をバイキング形式で提供する。正式オープンは来年春。
同施設は、町の「食による健康づくり」事業の一環として整備を進めてきた。県園芸研究センターの敷地内に立地し、木造平屋建て、延べ床面積497平方メートル。レストラン(室内32席、テラス9席)や直売所、多目的デッキなどを備える。総事業費は約1億4800万円。プレオープン期間は、レインボーラインの山頂公園などを経営する会社が運営する。
レストランのバイキングは、旬の地場野菜のサラダや秋野菜の天ぷら、へしこスパゲティ、肉料理などを提供。久々子湖の眺望を楽しみながら食事できる。直売所では、町産のナシ「豊水」やシャインマスカットなどの旬の果物、野菜、へしこ、地酒、菓子類を扱う。
この日は記念式典が開かれ、関係者約40人が出席。山口治太郎町長や森下裕・若狭町長らがテープカットし、プレオープンを祝った。山口町長は「湖畔の景色を眺め、リラックスしながら食事できる空間。美浜をPRする絶好の機会となる国体期間中に運営し、にぎわい創出を図る」とあいさつした。
レストランは午前11時~午後3時、直売所は午前9時半~午後5時。バイキングは60分間で、中学生以上1500円、小学生千円、3歳以上600円。
町は同施設の正式オープン以降の指定管理者を改めて選定する方針。来春には隣接地に県が整備中の園芸体験施設も開所する。