福井県若狭町の水月湖の湖底堆積物「年縞(ねんこう)」をテーマにした県年縞博物館の入館者が10月21日、1万人を突破した。開館から37日目の達成で、越前市の親子に記念品が贈られた。
1万人目になったのは、初めて訪れた親子。記念セレモニーで、笠島弘幸館長がしま模様をあしらった定規などの年縞グッズを記念品として手渡した。親子は「過去のことが地層から分かるのはすごい」と話していた。
同博物館は地質年代の測定に用いられる「世界のものさし」として価値の高い水月湖の年縞を知ってもらおうと、県が整備し9月15日に開館。長さ約45メートル、7万年分の連続した年縞実物標本や、世界各地の年縞などを展示解説している。笠島館長は「福井県、若狭町の宝を今後も県内外にPRしたい」と話していた。
年間来館者数は6万人を見込んでいる。毎週火曜休館、入館料は大人500円、小中高生200円。