タケノコの産地として知られる氷見市粟原地区で31日夜から元日未明にかけ、地元の粟原諏訪社の参道を竹灯籠や門松で彩るイベントが開かれる。29日は住民の有志10人が粟原公民館に集まり、竹を加工するなど準備に励んだ。
2年前に地区で実施したインターンシップに参加した学生から「地域資源を生かしたイベントを企画しては」との提案を受けて始まり、今回で3回目。「幻想的な雰囲気できれい」と住民に好評で、毎年続けている。
この日は、地元の竹林から切り出した材料に穴を開けて新たに竹灯籠20本を製作。高さ30~60センチで、おわら踊りのデザインや「2019」の文字を入れ、中から照らすと暗闇に浮き上がって見えるようにした。門松2基を組み立てる作業も行った。
例年ろうそくで照らしているが、今回は悪天候に備えてランプも準備した。これまで利用した竹灯籠を加えて計80本を神社の階段や境内に置き、初詣客を迎える。澤田憲三粟原区長(70)は「若い世代の参加者も募りながら、地域活性化イベントとして継続していきたい」と話した。