氷見市一刎(ひとはね)出身のパティシエ、藤井幸治さん(45)が、氷見特産の灘浦みかんを使ったチョコレート菓子「グランクリュTOYAMA」を開発した。素材の酸味を生かしたまろやかさが特長の一品。バレンタインデー向けに2日から富山大和で販売する。
藤井さんは、辻口博啓(ひろのぶ)さんが手掛けるカフェ「ルミュゼドゥアッシュ」和倉店(石川県七尾市)で活躍する。これまで南砺産干し柿など県産食材を使ったスイーツを作っており、今回が第3弾。辻口さんの指導で完成させた。
灘浦みかんは、灘浦かんきつ研究会が栽培に取り組む氷見市北部の特産品で、程がよい酸味が特長。今回の菓子は、昨年末までに収穫された灘浦みかんの果汁とミルクチョコレートをバランスよくミックスさせて3層に重ね、アーモンド入りチョコで包んだ。
灘浦みかんの出荷を取りまとめているJA氷見市宇波支所で1日、商品発表会があり、藤井さんは「まろやかな酸味と、ほんのりとした香りを楽しんでほしい」と話した。同支所の担当職員、小路修平さん(32)は「灘浦みかんの新たな需要を広げたい」と期待した。
グランクリュTOYAMAは千個限定商品で2160円(税込み)。高岡大和でも9日から取り扱う。