自作の曳山模型を解体しながら構造について説明する上野さん(左)=越中八尾観光会館

自作の曳山模型を解体しながら構造について説明する上野さん(左)=越中八尾観光会館

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越中八尾冬浪漫が開幕 24日まで多彩な企画

北日本新聞(2019年2月10日)

 富山市八尾地域中心部を舞台にした冬のイベント「越中八尾冬浪漫」が9日、越中八尾観光会館(上新町)と一帯で開幕した。おわら風の盆、越中八尾曳山(ひきやま)祭に代表される伝統文化の息づく坂の町に県内外から観光客が訪れ、ステージやガイドツアーなどを楽しんだ。24日まで多彩な企画を予定している。

 江戸時代、八尾は養蚕と和紙作りで栄えた。6町が受け継ぐ曳山には木彫や彫金の豪華な装飾が施されており、県有形民俗文化財に指定されている。今年の冬浪漫は町人文化を今に伝える曳山の紹介から始まった。

 生まれ育った西町の曳山模型を作った上野勝廣さん(69)=富山市八尾町黒田=が模型を解体しながら説明。400を超える部材を採寸し、忠実に再現した体験を踏まえて特色を挙げた。岐阜県高山市から夫婦で訪れた大前博行さん(59)は「細部へのこだわりが分かり、高山祭とは違った魅力を感じた」と話した。

 「風の盆ステージ」では県民謡越中八尾おわら保存会が楽器や唄、踊りを実演しながら紹介。来場者はおわらの歴史に理解を深め、踊りを体験した。一帯の散策、三味線体験、酒蔵見学などを組み込んだガイドツアーもあった。

 23日は午前11時から上野さんによる曳山教室、午後1時半から風の盆ステージ、ガイドツアーを行い、夕方から同館でおわら流し、上新町商店街で「あかりアート」展示、鍋料理の販売などを予定している。禅寺坂(西町)周辺の石垣をライトアップする「夢あかり」は22~24日に行う。

 冬浪漫は越中八尾観光協会が通年観光の推進を目的に毎年開催。北日本新聞社共催。問い合わせは同協会、電話076(454)5138。

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