輪島市河井町の曹洞(そうとう)宗蓮(れん)江(こう)寺で15日、涅槃(ねはん)会の「犬の子まき」が行われ、集まった住民ら約100人が、山門からまかれた約2千個の団子をわれ先にと拾い集め、今年の幸福を願った。
釈迦(しゃか)が入滅したとされる日の恒例行事で、住民や近所で勤める人らが詰め掛けた。団子は犬や蛇など動物をかたどって米粉などで作られた縁起物で、檀家(だんか)総代が投げるたびに集まった人は手を伸ばしたり、飛びついたりして、「こっちにも投げて」との大きな声も飛んだ。
最後は高さ約15センチのイヌ型の団子が宙を舞い、受け止めた人は「今年はいいことある」と満面の笑みを見せた。