滑川市赤浜で4日、江戸時代から続く伝統行事で市無形民俗文化財に指定されている「赤浜のショーブツ」が行われた。子どもたちが、ショウブの葉とわら束を芯にして荒縄を巻いた棒を手に家々を回り、玄関先などをたたいて豊作と無病息災を願った。
ショーブツは「菖蒲(しょうぶ)打つ」の言葉に由来するとされ、棒を打ちつけることで病害虫やモグラを追い払うという。かつては県内各地で行われたが、現在は赤浜だけに残る。
園児から中学生まで26人が参加。午前中に赤浜八幡社の境内でわら棒作りに取り組み、午後4時から3班に分かれて計87軒を回った。
家の前で「5月のショーブツ」と大きな声で唱えながら、棒で地面をたたいた。各家の家人は子どもたちに「ありがとう」と感謝し、お菓子を贈った。