取材した「富山ではじめるSDGsBOOK」を手にする学生

取材した「富山ではじめるSDGsBOOK」を手にする学生

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SDGs身近に感じて 「PECとやま」が紹介冊子 県内の活動、若者が取材

北日本新聞(2019年5月27日)

 一般社団法人「環境市民プラットフォームとやま(PECとやま)」は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた県内の活動をまとめた冊子「富山ではじめるSDGsBOOK」を作った。大学生らが取材し、難しく捉えがちなSDGsが身近な取り組みと関わっていることを伝えている。

 2015年の国連サミットで採択されたSDGsは、「貧困をなくそう」や「海の豊かさを守ろう」といった17項目の国際目標を掲げる。SDGsを普及啓発しようと、企業や大学、市民の有志が昨年6月、PECとやまを設立した。

 冊子では10の市民団体や企業、行政などを掲載し、それぞれの活動が17項目のどれに当てはまるかを紹介。外国人支援などに取り組むNGOダイバーシティとやまは「人や国の不平等をなくそう」など6項目、若者が共同生活する富山市のシェアハウス「マチトボクラ」は「住み続けられるまちづくりを」など2項目にそれぞれ合致するとした。SDGsが環境に限らない幅広い内容を含み、経済・社会・環境の調和を目指すものであることを伝えている。

 取材は社会貢献などに関心を持つ県立大や富山大、金沢工業大の学生5人が主に担当。若者への意識啓発にもつなげようと、PECとやまが働き掛けた。江川竜平さん(県立大2年)は「活動を知り、関わる人の情熱に圧倒された。冊子が行動のきっかけになればうれしい」と話した。

 冊子は環境関連のイベントで配布している。PECとやまのホームページから無料でダウンロードできる。

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