福井県勝山市の越前大仏で7月27日夜、発光ダイオード(LED)電球を使ったスカイランタンを飛ばす催しがあった。大仏殿内に約90個の明かりが浮かび、大仏の顔をほのかに照らした。
越前大仏門前町活性化委員会が開催したイベント「越前大仏もんぜん市&夏まつり」の目玉企画の一つ。昨年に続いて行われ、家族連れら約130人が参加した。LED電球が入った風船に和紙の袋をかぶせ、「かぞくみんながなかよくいれますように」「孫が教員(採用)試験に合格できますように」などと、願い事を記した短冊をつるした。
暗くなった大仏殿で参加者が一斉に、ひも付きのLEDスカイランタンを放つと、ほのかな光がふわふわと浮かび、幽玄の世界が広がった。参加者は「いい雰囲気」「なかなか見られない」と珍しい光景に見入った。