福井県大野市城町の武家屋敷、旧内山家と旧田村家を写真映えさせて誘客を図ろうと、夏障子と風車の設置が8月3日から始まる。それぞれが武家屋敷の趣のある雰囲気に調和し、ひとときの涼を感じられるスポットになっている。
旧内山家では、屋敷の離れ部屋のふすま4枚を夏障子に変更した。ヨシが細かく組まれ、日差しを和らげつつも風通しが良いのが特長。中央には縦84・5センチ、横45センチのガラス製の窓が取り付けられ、室内から夏空に浮かぶ大野城が望める。
一方、旧内山家から300メートルほど離れた旧田村家屋敷前には、市内建築業者手製の風車を備えた棚を設置。直径10センチほどの赤や黄色の風車約350個が一面に並び、来館者を歓迎する。庭先にも約100個の赤い風車を設置した。
市商工観光振興課の担当者は「SNS映え間違いなしなので、ぜひ家族や友人を誘って訪れてほしい。大野の武家文化について興味を持っていただくきっかけになれば」と話していた。両施設とも設置は10月31日まで。